あの街に行こう!テ・アナウ
世界自然遺産への玄関口&山歩きのメッカ
ニュージーランド最大の世界遺産へ!
「テ・アナウ」(Te Anau)は、ニュージーランドで2番目の大きさを誇るテ・アナウ湖の畔に佇む、人口3500人前後の小さく落ち着きのある町です。ニュージーランド観光の中心都市であるクイーンズタウンから陸路で約2時間。クイーンズタウンとミルフォード・サウンドとの中間地点に位置し、南島を訪れる旅行者の多くが、少なくとも立ち寄る町です。
この町の最大の魅力は、何といっても野性的な自然。ニュージーランド最大で、世界でも最大級の国立公園である「フィヨルドランド国立公園」に接し、国立公園事務所が設置されていることからも、ここが紛れもないニュージーランドが世界に誇る大自然への玄関口と言えるでしょう。国立公園内には、一度は絶滅したとされていた幻の飛べない鳥「タカヘ」をはじめ、他にも沢山の世界的に貴重な固有の動植物が、今もなお存在しているのです。そしてその国立公園は、さらに巨大な世界自然遺産地域「テ・ワヒ・ポウナム」(Te Wahi Pounamu)の中核でもあります。
このテ・アナウは、ずいぶん前からトレッキング(山歩き)に関しては世界的に有名な場所でした。「ルートバーン・トラック」、「ケプラー・トラック」、そして「世界一美しい散歩道」とまで言われる「ミルフォード・トラック」までもが、この町を起点としてスタートするのです。他にも素晴らしいコースがたくさん。だから夏には、沢山の山歩き愛好家で賑わいます。
また、ニュージーランドで最も有名な景勝地である「ミルフォード・サウンド」や、「ダウトフル・サウンド」といったフィヨルド観光を行なう人々にとっても大切な中継地点。さらに、神秘的な「ツチボタル洞窟」へのツアーなどもあることから、ここに数泊滞在する一般の旅行者も、少なくありません。フィヨルド観光のついでに、ツチボタルまで見られちゃう。あるいはハイキングまでできちゃう、という、まさに「一粒で二度美味しい」ような町なのです。
ハイキング&トレッキング
テ・アナウ周辺には、長さも難易度も様々なハイキングやトレッキングのコースがたくさんあり、歩く方それぞれの体力や技術に合わせてコースを選ぶことができます。
コース上で見られる景色も様々で、原始の森、急峻な山岳、神秘的な湖、豪快な滝など、実にバラエティ豊か。世界的に有名なニュージーランドの山歩きの魅力が、ぎっしりと詰まっているのです。参加コースによっては日本人ガイド付きツアーもあるので、専門的な説明、特に安全に関わる面でのコミュニケーションもしっかり得られ、山歩きの経験があまりない方でも安心して楽しむことができます。
【泊を伴うコースの代表的なもの】
- ミルフォード・トラック
「世界一美しい」と言われる、超有名コース。全行程3泊4日(ガイド付きは4泊5日)。完全予約制で、早期の予約が必要。 - ルートバーン・トラック
やはり超有名。全行程2泊3日。刻々と変化する森や山岳の景観がとにかく素晴らしいコース。こちらも完全予約制。 - ケプラー・トラック
全行程3泊4日。山や湖の景観が見応えある山岳コース。 - ホリフォード・トラック
2泊3日。森と川の景観が美しいコース。最後は飛行機で脱出!
【半日から1日のコースの代表的なもの】
- キーサミット
ルートバーン・トラックの一部をなす、人気の1日コース。 - ケプラー・ネイチャー・ウォーク
ケプラー・トラックの一部。ワイアウ川沿いの森林の中を歩く。 - レイク・マリアン
神秘的な山上湖に辿り着く、勾配のきついコース。
フィヨルドランド国立公園で遊ぶ!
ニュージーランド最大の国立公園であるフィヨルドランド国立公園内は、歩いて立ち入ることすら認められない場所が沢山で、道路もわずかに数本のみ。「守る」ために人間から隔離している、と言っても過言ではありません。
そんな国立公園内へ入っていく手段や専門のツアーは、限定されつつも内容は充実。自然派の旅行者にはたまらない魅力があるのです。
- ミルフォード・サウンド1日観光
定番の1日観光。道中の景観がとにかく素晴らしい。クルーズは数種類の内容がある。 - ダウトフル・サウンド1日観光
特定の現地ツアー会社のツアーでしか行くことができない秘境。スケールの大きい景観が魅力。 - ミルフォード・サウンド・オーバーナイト・クルーズ
ミルフォード・サウンドで船中泊する、1泊2日のクルーズ。ミルフォードをじっくりと楽しむことができる。お勧め。 - ダウトフル・サウンド・オーバーナイト・クルーズ
こちらも1泊2日。秘境ならではの静寂感とスケールの大きな風景に出会える。こちらもお勧め。 - ツチボタル洞窟ツアー
神秘的なツチボタル洞窟へのツアー。所要約2時間30分。
- 遊覧飛行
- シーカヤック
- ワイルドライフ・パーク
幻の鳥「タカヘ」に出会える野鳥公園。入場無料(募金)。 - 国立公園本部
- トラウト・オブザーバトリー